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骨董初心者の知識・古九谷って?-どこで焼かれた?

古九谷色絵葡萄文小皿

古九谷色絵葡萄文小皿

骨董に興味を持ちある程度知識のある方なら、古九谷が、伊万里で焼かれたものの可能性が高いということは、ご存じだろうと思います。 しかし、全くの初心者の方は、九谷つまり石川県で焼かれたものと思っておられる方もいらっしゃるでしょう。 私は隣の福井県の出身です。ですから、九谷焼にはなじみが強いんです。当然、古九谷も石川で焼かれたものだと思っていましたので、最初に古九谷が伊万里で焼かれたものだと聞いた時には、いったいどういうことだと、意味がよく分からなかったものです。 その後分かったことは、古九谷というのは、初期伊万里の後に出てくる伊万里焼の一様式であること、今の九谷焼は、その後、再興九谷という幕末に作られた窯の流れを汲んだものであることなどです。 窯場の発掘などで、明らかになってくることで、定説になったかの感がありました。ところが、近年になって、石川の研究者を中心に、九谷の窯場からも、色絵磁器が発掘されている事などから、古九谷が九谷でも焼かれていたという説が出てきました。 古九谷は、深みのある色や、のびやかな絵付けが魅力的です。そして、このような出所をめぐる論争もまた楽しいものです。 あなたも、いろいろに古九谷を楽しみましょう。