骨董を楽しむには、多少の知識が必要です。私自身万年初心者ですので、難しいことはわかりませんが、知っていることから、役に立ちそうな話題を選んでお伝えしたいと思います。動画を中心にしたわかりやすいものとなりますよう心掛けています。どうぞ、お楽しみください。
[caption id="attachment_300" align="alignright" width="150"] 古九谷色絵葡萄文小皿[/caption] 骨董に興味を持ちある程度知識のある方なら、古九谷が、伊万里で焼かれたものの可能性が高いということは、ご存じだろうと思います。 しかし、全くの初心者の方は、九谷つまり石川県で焼かれたものと思っておられる方もいらっしゃるでしょう。 私
この小皿は、傷みのひどいものですが、そのおかげで手頃な値段で、私のもとにやってきたものです。色絵は染付に比べると、使いにくい所があります。どうしても、色絵がこすれやすいのが気遣いなところです。今回は油付けの魚を盛ってみました。後の洗浄を考えると、油ものはためらいたくなりますが、この程度だと、お湯に洗剤で、軽く手で洗えば大丈夫でしょう。 染付けほど気楽には行きませんが、気を付ければ、色絵磁器も
骨董を選ぶときには、その物自体に向き合い、選びたいものです。しかし、この小皿を選んだのは、むしろ、古九谷という名称や、予算内であるという価格からでした。骨董選びの王道を外れた、最悪の選び方ではないでしょうか。それでも、二十年近く、この小皿を身近に置いて楽しんでいます。今なら、当時よりも手頃に購入できたかもしれませんが、後悔はありません。 しっかりしたものを選べば、長く楽しめます。古九谷の色絵
骨董初心者の知識。骨董を楽しむのに、知識はなくても、ただ感性だけで、好きなものを探し、見つけることもできます。それが、骨董の楽しみの神髄かもしれません。 そうは言っても、ある程度知識があれば、うんちくを語る楽しみも加わります。そんな意味で、万年骨董初心者の私が、知っている知識をお伝えしています。 今日は、伊万里の染付の技法のひとつである、墨はじきです。この技法は、古九谷様式と言われる、