骨董を楽しむには、多少の知識が必要です。私自身万年初心者ですので、難しいことはわかりませんが、知っていることから、役に立ちそうな話題を選んでお伝えしたいと思います。動画を中心にしたわかりやすいものとなりますよう心掛けています。どうぞ、お楽しみください。
陶磁器、焼き窯から出て使い始めてからできたものをキズとして扱います。焼く前にも、へこんだりしますし、焼いている過程でも、何かが降りかかったり、横の器物が引っ付いてきたりしますが、それらでできたものは、キズとは別に扱います。それらを総称して、窯キズというのです。 窯キズはキズではないと言っても、欠点にはなりますので、時には大きく価格に反映することもあります。しかし、今回のような高台のごく小さな
蕎麦猪口はいろんな絵柄があり、形も愛嬌があっていいものですが、案外使いにくいところがあります。その名の通り、ざるそばのつゆを付けるのに使おうと思うと、かなり大ぶりなものでないとつけにくいです。本来は向付として使われたと言われています。 しかし、今回のような小振りな蕎麦猪口ですと、ぐい飲みに使えます。この蕎麦猪口はちょうどそんな大きさのものです。草なのか垣根なのか、伊万里の蕎麦猪口では、長く描
骨董を選ぶときに、特に伊万里では、絵柄を基準にすることが多いでしょう。簡単に言えば、好きな絵柄を気楽に選んで楽しめばよいのです。何も難しいことを考える必要はありません。 骨董入門に好まれるのも、そんな気やすさでしょう。私がこの蕎麦猪口を選んだのも、図柄からです。これほど思い切り胸を張って上向いてさえずる鳥は、見たことがありません。
骨董初心者のあなたに、骨董をさらに楽しむ、簡単な知識をお伝えします。今回は、こんにゃく印判と呼ばれる、古伊万里の技法です。伊万里の染付は、主に手書きで描かれましたが、いろんな印刷である、印判も使われました。その中の一つに、元禄ごろに用いられたという、こんにゃく印判があります。 こんにゃく印判と言いますが、こんにゃくに絵柄を彫って、印判にしたかどうかはわからないようです。というか、こんにゃくで
骨董初心者の知識。江戸の初期に始まった伊万里焼は、その後大量に焼かれるようになり、染付けの絵付けもスピーディーに行う必要がありました。多くは、決まった絵柄を代々受け継いで、模写して書かれたようです。初期から中期、後期と、時期に応じて、絵柄や様式の変遷がありますが、継続して描かれる絵柄も見られます。 今回の蕎麦猪口は、二つとも、中期の蕎麦猪口の特徴を備え、橙と思われる柑橘類が、同じような構図で
骨董初心者も簡単な知識があると、興味の幅も広がりますね。 今日ご紹介するのは、蛇の目高台という高台の作り方です。 骨董初心者がよく手にする蕎麦猪口を例に説明します。 伊万里の蕎麦猪口で蛇の目高台が使われるのは、 江戸の後期からですから、蕎麦猪口を手にする時には、 ひっくり返して高台を見れば、骨董初心者でも、 後期のものであると、一目瞭然です。
伊万里の蕎麦猪口は骨董初心者の入門編として、適当なものです。 様々な絵柄の中から、好みの絵柄を選べばいいんです。 例えば、こんな選び方です。 いかがですか? あなたも、ご自分の好みで、面白いなあ、楽しいなあ、