骨董を楽しむには、多少の知識が必要です。私自身万年初心者ですので、難しいことはわかりませんが、知っていることから、役に立ちそうな話題を選んでお伝えしたいと思います。動画を中心にしたわかりやすいものとなりますよう心掛けています。どうぞ、お楽しみください。
トップページ >> 骨董を使う >> 骨董の知識ーキズではない窯キズ・降りもの 古染付人物文小皿
骨董の知識として、キズとしては扱われないキズ、降りものについてお伝えします。窯キズは窯から出される前にできた、欠点を言います。窯キズの一つ、降りものは、窯の中で焼いてきる過程で、窯の天井の一部などが崩れて落ちてきたものです。陶器においては、むしろ景色として珍重されることもあります。しかし、ここでご紹介した古染付などの磁器においては、多少なりとも欠点とされるでしょう。
特に、古伊万里の柿右衛門様式のように完成された美しさを楽しむものでは、大きな減点となります。このように、キズではない欠点があり、それが、ものによっては好まれることもあるというのも、骨董の面白さではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。窯キズは焼成当時の情景が偲ばれるようで、私は好ましく思うことが多いものです。あなたも、骨董を見る時には、窯キズを見つけてみましょう。そして、「これ窯キズがあるね。少し引いてよ。」なんて交渉を楽しむのもいいかもしれません。