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骨董初心者の知識ー古伊万里の技法 初期蕎麦猪口 こんにゃく印判

骨董初心者のあなたに、骨董をさらに楽しむ、簡単な知識をお伝えします。今回は、こんにゃく印判と呼ばれる、古伊万里の技法です。伊万里の染付は、主に手書きで描かれましたが、いろんな印刷である、印判も使われました。その中の一つに、元禄ごろに用いられたという、こんにゃく印判があります。

こんにゃく印判と言いますが、こんにゃくに絵柄を彫って、印判にしたかどうかはわからないようです。というか、こんにゃくでは無理なのではないでしょうか。印判の上がり具合から、柔らかなものを用いただろうというので、こんにゃく印判と呼ばれるようになったようです。

この技法は比較的短期間で用いられなくなるようで、それほど多くはないようです。とは言っても、私も手に入れられたくらうですから、それほど少なくもないのでしょう。動画をご覧になるとお分かりでしょうが、とても柔らかい感じで、独特の味わいがあります。手書きでは出せない魅力があるんですね。

この蕎麦猪口は菊の花だけが印判です。印判と手書きの味わいの違いにも、注目してみてください。

いかがでしたか?あなたも、こんにゃく印判の持つ独特の魅力を、ご堪能していただけたのではないでしょうか。こんにゃく印判は、蕎麦猪口だけではなく、絵皿などにも用いられています。古伊万里をご覧になる時には、こんにゃく印判が使われていないか?そんなことにも注意をしてみてください。新しい魅力が見つかると思います。