骨董を楽しむには、多少の知識が必要です。私自身万年初心者ですので、難しいことはわかりませんが、知っていることから、役に立ちそうな話題を選んでお伝えしたいと思います。動画を中心にしたわかりやすいものとなりますよう心掛けています。どうぞ、お楽しみください。
子供の頃にはこんな醤油さしをどこでも使っていたのではないでしょうか。毎日、食事のたびに、あたりまえに使えるという意味では、使える骨董の最たるものとも言えるでしょう。透明を中心に、これは青い色がついてますが、緑っぽい色など、ほぼ同じ造形の中で、個性を発揮しているのも面白いです。 この醤油さしは、デッドストック品で、本体と蓋の間に紙がはさんである状態でした。こんな風にお店で売れ残ったものが、骨董
染付けの藍にイチゴの赤を合わせてみました。どうでしょうか?中皿はこんな風になんにでも使える使いやすさが魅力です。 果物を盛る時にも、好みの器を使えると楽しいものです。あなたも、いろいろに使える中皿を見つけて、いろいろに使って、いろいろに楽しみましょう。
李朝の刷毛目のものは、使うに従い味わいを深めます。そのため、使う骨董としてはとても好まれるものです。骨董好きの茶器や酒器として人気が高いのも、そういった育てやすいという特質によるところも大きいでしょう。 今回はその李朝の刷毛目同志の組み合わせです。本当は目先を変えて、取り合わせたいのですが、残念がら持ち合わせがありません。それでも、私にとってはとても満ち足りた時間です。 骨
中皿というサイズは、使うにはとても重宝する大きさです。このお皿はそばを盛りつけるのを想定して、5客揃いで購入したものです。蕎麦以外にもなんにでも使えます。今回はお好み焼きです。こんな、ミスマッチのような使い方でも、十分期待に応えてくれるのが、伊万里のいいところです。 何の遠慮もなく、好きに使えます。 いかがでしょうか。あると重宝する7寸皿、中皿をあなたも好きな図柄で、探して
柿右衛門というと華麗でありながら、上品な色絵を思い浮かべる方が多いと思います。骨董好きな方には、すでにご存じと思いますが、藍柿右衛門と呼ばれる、上手の染付もあります。今回はそんな染付けの5寸皿を、つまみをのせるのに使ってみました。色絵のものは、使うのに気を遣いますが、染付なら気軽に使えます。藍柿右衛門ですから、素地も絵付けや造形も完成された美しさがあります。身近で使えるというのは、なんと贅沢なこと
半筒茶碗という形は、伊万里にもたくさんあります。飲むのに使う器としては、使いやすい形です。私も大好きな形です。今回は、絵瀬戸の半筒茶碗で酒を飲んでます。瀬戸焼は「せともの」という言葉がある通り、焼き物の最大のブランドとも言えるでしょう。その歴史の中で、他の窯場に先駆けて、釉薬を施した陶器を焼き始めたことでも知られています。 今回の半筒茶碗は、おそらく江戸の後期頃の瀬戸で焼かれたものと思います
何も餃子を古伊万里で食べることもないのですが、使って楽しみたい私にとっては、使うチャンスです。特にここでお伝えしたいことは、このような油気の強いものでも、伊万里などの染付磁器なら、比較的安心して使えるということです。というのは、染付磁器は堅牢で染付けは釉薬の下に施されているので、つまり、釉薬にしっかり覆われているので、汚れがしみる心配が少ないのです。そして、洗剤を付けて、スポンジでゴシゴシやっても
私は小学生のころから、骨董に興味を持っていました。そんな私に父は、お前は将来土瓶堀でもするんじゃないかと言ったものです。この土器を購入した時には、そんな言葉を思い出しました。そして、古いものを好む私が、向かうところに辿り着いたという思いがあったんです。父の予言が当たったような。 身近に置いてみると、土臭さや焦げ臭さの臭いもまた魅力です。そして、無造作に練り上げて焼いた、素朴さの中に、色の変化
骨董を楽しむための知識です。磁器を装飾する最も基本的な技法が染付けです。ここでご紹介するように、普段から目にして慣れ親しんだものでしょう。青色一色で、図柄が描かれています。呉須という天然の染料を塗って焼くと、青く発色します。幕末から明治になると、人工のコバルトが使われ、江戸期とはまた異なる趣になります。 釉の下に描かれますので、多少強く洗っても、こすれて薄れることはありません。したがって、染
骨董を選ぶときには、その物自体に向き合い、選びたいものです。しかし、この小皿を選んだのは、むしろ、古九谷という名称や、予算内であるという価格からでした。骨董選びの王道を外れた、最悪の選び方ではないでしょうか。それでも、二十年近く、この小皿を身近に置いて楽しんでいます。今なら、当時よりも手頃に購入できたかもしれませんが、後悔はありません。 しっかりしたものを選べば、長く楽しめます。古九谷の色絵