骨董を楽しむには、多少の知識が必要です。私自身万年初心者ですので、難しいことはわかりませんが、知っていることから、役に立ちそうな話題を選んでお伝えしたいと思います。動画を中心にしたわかりやすいものとなりますよう心掛けています。どうぞ、お楽しみください。
このコーヒーミルは、珈琲豆を挽くために、新品を購入したものです。全く骨董とは言えないでしょう。しかし、この無駄のない形や重厚な作りは、やがて骨董に育つ予感を感じさせます。このように、日常に普通に使い、やがて骨董に育っていく。そんな品物が、私から見ると、まさに骨董なのです。 私が生きている間、大切に育てて、どなたかに引き継げたら最高の喜びです。 いかがでしたでしょうか。あなた
骨董にはそれを覆う箱などがあります。骨董では、そういった外側も貴重なものとして、大切に扱います。この志野の平茶碗には、風呂敷があり、箱があり、その中に仕覆があります。仕覆は通常の形とは違った、綿入れのようなものです。 恐らく、江戸の後半に発掘され、口縁のきずを治して、仕覆や箱を誂えたと思われます。風呂敷はその後に加わったのではないでしょうか。中のものと一緒に伝えられてきた箱を、共箱と呼んでい
これは新品で購入した革製のシステム手帳です。ですから、骨董とは呼べません。骨董を100年以上経過したものと定義すると、革が100年使われ続けるのはかなり困難で、骨董になることは無理なのかもしれません。しかし、私は、骨董を使われることで味わいを増したものにまで広げて、楽しみたいと思っています。それから行くと、このシステム手帳もそのうちに骨董に育つはずです。 骨董にはそういうような、もったいない
子供の頃には田舎に行くと、必ずこれが出てきました。懐かしいですね。特にこの丸い形が、その場の雰囲気も丸くしてくれます。無垢の天板の目も決め手の一つです。塗のものなど、様々です。大きさも様々で、その大きさによって、高さも決まってくるというのも面白いですね。 これはかなり小型のものです。普段はたたんでおいて、一杯やる時に、出してきて立てると、場を作ることができます。これはヤフオクで購入したもので
蕎麦猪口はいろんな絵柄があり、形も愛嬌があっていいものですが、案外使いにくいところがあります。その名の通り、ざるそばのつゆを付けるのに使おうと思うと、かなり大ぶりなものでないとつけにくいです。本来は向付として使われたと言われています。 しかし、今回のような小振りな蕎麦猪口ですと、ぐい飲みに使えます。この蕎麦猪口はちょうどそんな大きさのものです。草なのか垣根なのか、伊万里の蕎麦猪口では、長く描
この小皿は、傷みのひどいものですが、そのおかげで手頃な値段で、私のもとにやってきたものです。色絵は染付に比べると、使いにくい所があります。どうしても、色絵がこすれやすいのが気遣いなところです。今回は油付けの魚を盛ってみました。後の洗浄を考えると、油ものはためらいたくなりますが、この程度だと、お湯に洗剤で、軽く手で洗えば大丈夫でしょう。 染付けほど気楽には行きませんが、気を付ければ、色絵磁器も
骨董の楽しみ方に、薀蓄を語るということがあります。茶器では来歴を重んじますが、骨董では気楽に気楽に想像して、悦に入るという楽しみ方もいいのではないでしょうか。 この丼というか茶碗もその一つです。何に使ったものなのか?どんな意図で直しをしたのか?どこの窯で焼かれたものなのか?いろいろと想像をかき立てられます。 もし、何かご存知のことがあれば、教えてください。もちろん勝手な想像でも、大歓迎
この李朝彫刷毛目の徳利は、骨董に関する情報誌である「緑青」のNo10の李朝の酒器の中にも、写真で紹介されたものです。それが、私のもとへ来た時には、とてもうれしかったのを覚えています。 刷毛目は李朝の比較的早い時期に焼かれたもので、胎土に刷毛で白化粧土を塗って化粧したところから、その刷毛目が残るものを、刷毛目、化粧土を刷毛を使わずにかけて、刷毛目がないものを無地刷毛目と呼んでいます。今回紹介す
李朝は骨董好きにとっては、欠かせない一分野です。なんといっても、使うとともに変化していく味わいがたまらないものです。李朝の中でも、刷毛目はその変化を楽しみやすいものです。今回紹介するのは刷毛目の盃です。比較的シンプルなもので、購入する時には、使えそうだなというだけの理由で決めたものです。 しかし使うに従い、愛着が増していきました。今では、手放しがたい、私にとっての大名物です。 ここから
古染付は明の終わりから清の初め、景徳鎮窯が比較的疲弊していた時期の、磁器です。骨董好きには特に好まれる、分野であると思います。骨董を使うという立場からは、伊万里の染付と同じように、気軽に遣えて楽しいものです。染付けの色合いや、絵付けの雰囲気がどことなく、伊万里とは違って中国風に感じられます。その中国風とは?と問われると、説明できません。 さて、そういう古染付ですので、気軽に使ってみました。